チャ・ウヌの夢小説/내 아이디는 강남미인(私のIDはカンナム美人)感想
上半期にTLを含め、世間で流行した「愛の不時着」。
わたしは好きで一応記録として感想も書いたんだけど、流行後期になって「夢小説のドラマ」って言われてるのを見てみんなもっとちゃんと韓ドラ見なよ(怒)みたいなしょうもない怒りが沸いた。マジでしょうもない。
緊急事態宣言中に「愛の不時着」とか「梨泰院クラス」にはまったのって、私的観測上、普段韓国ドラマを見る層ではなく、暇だし話題だから見ようみたいな人が多かった。その層を責める気はないけど、「愛の不時着」を夢小説だと表現するのはあまりにも乱暴だと思う。古き良き韓国ドラマの基本を抑えつつエポックメイキング的な点もあり、韓ドラ転換期の代表作だと思っている。なので、大喜利のように「夢小説」認定されるのは誠に遺憾である。
まあそれはどうでもいいんだけど(うちの子、ひねくれててごめんなさいね)、最近ネットフリックスにASTROのチャ・ウヌの夢小説が連載されてるの、知ってる?
見たらわかるけど、高1が書いた夢小説の実写化なんだよな。
同じくウヌがウヌ役で出てた「僕たちの復讐ノート」は中2が書いた夢小説なんだけど…。(「新米史官ク・ヘリョン」はちょっとしか見てないけど夢小説じゃなかった。たぶん)
あらすじ
幼い頃から容姿のことでいじめを受けていたミレは、せめて普通の人のように生きたいと大学入学を機に美容整形を決意。生まれ変わった姿で大学の化学科に入学するが、中学の同級生だったギョンソクと再会してしまう。周囲に昔の顔が知られるのを恐れたミレは、ギョンソクに秘密にしてほしいと頼む。一方、ギョンソクは友人ユジンのバーを手伝いに行くが、そこでかつて自分を捨てた母親ヘソンとミレが一緒にいるところに出くわす。ミレのおかげで両親が離婚した本当の理由を知り、ヘソンとの誤解が解けたギョンソク。そして、これをきっかけにミレとギョンソクの距離は急接近!そんな中、ミレの家の近くに化学科の助手ウヨンが引っ越してくる。ミレに好意を寄せるウヨンに、ライバル心を燃やすギョンソクだが…。
出演:チャ・ウヌ、イム・スヒャン
感想
・整形前を知る超イケメンが整形前からわたしが好きだったって言ってきて・・・!?っていう話で、これだけだと結構ありがちな設定なんだけど、わたしがこの作品を夢小説だなって思うのが主人公たちの同期のヒョン・スアの存在。
超かわいくて、細くて優しい天然美人のスア。しかしその正体は整形美人を憎む腹黒女だった――、っていう。夢小説?
あの手この手で暗躍して、ヒロインを陥れようとするけど、チャ・ウヌは全然動じないの。(役名で言って)もうずttttttっとスアの腹のうちを見抜いてて、ヒロインだけを見つめてるの。すごいよ、チャ・ウヌ。あんたについてくよ。
とにかくギョンソクがひたすら「顔が良い」って言われてるのがおもしろいし、なんかかわいそうになってきちゃった。チャルセンギョッソ、モシッタ、オルグルチョンジェを一生分聞いた。で、このドラマがおもしろいのはここ。自己肯定感の低いヒロインは超超超顔のいいギョンソクに告白されても「釣り合わない」っていうやっかみを受けたくないから付き合えないと言う。好きなのに。
すごくない?顔が良い故に好きな子に断られるチャ・ウヌよ(役名で言って)発想の逆転の新しさがあるし、チャ・ウヌがギョンソクを演じる意味を感じた。アイロニー含めて。
・ギョンソクと科の先輩以外の男がカス。全員バカ。脳みそに性器が生えてる。
スアは自分以外の女がちやほやされるのが心底嫌で、同じ科の男が他の女を気にしたり付き合ったりしようものなら超高速トリプルアクセルで割り込んでうまい具合に男のほうを誘惑する。で、男が自分のほうを向くや否や「は(笑)勘違いしちゃいました?(笑)」みたいなことを一生やってる。
それに引っかかる男、バカすぎて微笑ましい。そんで全員性根がブス。
「ヒョン・スアはこの男性のことを好きになると思いますか?」っていう街頭アンケートとったら100人が100人「いいえ」に投票する状況なのに、ちょっと優しくされただけでスアは俺のことが好きなんだ・・・ってなる。人生楽しそうでうらやましいよ。ツラの皮がちゃお増刊号くらい分厚いな。一番怖いのはこれが現実世界でも横行してることだよね。みんな座禅でもして一旦冷静になろう。
・ウヌが演じる役の中でギョンソクが一番好きだな。本業アイドルっていうこともあって他の作品ではにこにこしてる役が多いけど、ギョンソクみたいに内にこもってる青年の役が妙に合っていてよかったです。ギョンソク、素直でまっすぐでかわいげがある。顔がチャ・ウヌだし…。息子としても兄としても彼氏としても百点満点で愛すべきキャラクターだよ…・顔がチャ・ウヌだし。LOVE澤は寡黙な男が好き。あと二番手男役の*1ウヨン先輩とのアレがソレで・・・ね?参考までに書くと、よっぱらったウヨン先輩の歯を磨いてあげるギョンソクのシーンがあります。何も言っていません。
・いわゆる整形モノって最近なかった気がする。
ちょっと前に娘が生活に支障をきたすレベルで一重に悩んでて夫に黙って整形を受けさせたってツイートが話題になってたのがタイムリー。
実際、自分の子供が整形したいって言って傷つく親の気持ちもわかる。親としてはそのままの子供がかわいいだろうし、自分の面影のある顔を否定されたら単純に悲しいと思う。しかし、個人が背負っていくことになる人生をより楽なものにしたいという欲求は誰にも否定できないはず。心の問題と密接してるから難しいよね。ほんとはどんな容姿であろうとみんなが等しく楽に生きられる世の中であればいいんだろうけど…。「美」の価値観の多様性が広がり始めている兆しはあるから、いつかそうなる日が来るのだろうか。
かくいう私もプチ整形が趣味で、しょうもない整形をちょくちょく試しているんだけど、大きいコンプレックスがあるわけではなくちょっとお金を払うだけで思っているより変わるのがおもしろいからやってる。うまく例えられないんだけど、ソシャゲのガチャに課金して、レアカードを引くことができればゲームがより楽しくなるかもね、みたいな軽いノリだと思う。単純に自分の顔が満足いくものに近づけば、己の機嫌もいいしめんどくさい人生もぼちぼち楽しめるか~っていう。人生舐めてるからさ….。
前半は主人公が割とえげつないいじめに遭っているシーンもあって、ルッキズム大国韓国で生きるということについて考えてちょっとぞっとした。日本やほかの国でもいじめや誹謗中傷はもちろん問題だけど、韓国の罵り言葉の汚さって比べ物にならないから…。
・チャ・ウヌが「顔の天才」って呼ばれるのは知ってたけど、최최차차(推しは推し、ウヌはウヌ)っていう単語があるのは笑った。
顔がすごくいいのはもちろん、スタイルがすごいとひたすら感心する。すごい...。
アストロはムンビンの顔が好きです。
あと3話くらいで最終回で、ミレとギョンソクが付き合い始めたところなんだけど、完全に飽きてる。韓ドラってくっついてからがほんとつまんなくなるな。普通に刀剣乱舞の周回しながら見てるし早く卒業しろやって思ってる。「戦争」の次に「大学生の恋愛」が嫌いなんだよな。なんで見てるの?
*1:このブログでは韓ドラにおける当て馬のことを二番手男役と呼びます
皇位とかそういうのどうでも良くてただただチョ・ウンソプがかわいい。絶対に俺が守る/더킹 영원의 군주(ザ・キング 永遠の君主)前半戦
人間じゃないあなたをこそ愛してる/절대그이(絶対彼氏。)感想
あらすじ
ドラマの撮影現場で、長年特殊メイクアップアーティストを務めていたオム・ダダ(ミナ)は、人気俳優のマ・ワンジュン(ホン・ジョンヒョン)と7年間の秘密の恋愛を続けていた。しかしある時、その交際が周囲にバレそうになり、その窮屈な恋愛に疲れた2人は別れてしまう。一方、クロノスヘブン社では、先端技術を駆使した“恋人用ロボット”ゼロナイン(ヨ・ジング)が開発されていた。ある時、開発者のボウォン(チェ・ソンウォン)は、自分の弟のようにかわいがっているゼロナインが気性の荒い財閥一家の娘ダイアナ(ホン・ソヨン)に届けられると知り、会社からこっそり持ち出す。
撮影用のダミー人形と入れ替わってダダのもとに配送されてきたゼロナイン。体勢を崩したダダが誤ってキスをすると、ゼロナインはダダを“彼女”だと認識し、一途な愛を注いでいく。ダダは彼にヨングと名付け、一緒に生活するのだが…。
出演:ヨ・ジング、ミナ
評価
ストーリー ★3.5
映像 ★4
ロマンス★4
倫理観★5
ヨ・ジング★10
感想
・日本の同名漫画原作作品。当時速水もこみち主演の日本の実写ドラマ見てたな...。共感性羞恥がすごかった記憶がある。これはもともと友人が注目していて、日本初放送ということで一緒に毎週楽しく見ました。
ただ、WOWOWでの一週間二話配信だったため一気に見ることができず、なんとなく中だるみしてしまい後半見るのがしんどかった。そしてついにやらかしてしまう...。
・ぐいぐい来ているヨ・ジング。お芝居が好きです。顔もかわいい。顔の系統が新しいよね。あんまりいないさわやかなタイプで、日本でいうと竹内涼真だなって思ってる。
前回主演作の「ホテルデルーナ」のク・チャンソンもかなり好きな役だったんだけど、今回のヨングもすごく良かったので、役というよりヨ・ジング自身のお芝居がすごく響いているのだと思う。
・ヨングの良さって説明しずらいんだけど(彼がロボットであるというところが作用している部分はたぶんにしてあると思うけど)、ダダとゆっくりと対話して向き合うことをおざなりにしないところが良いのかなあと思う。もちろんヨングは彼女=ダダのために存在していて、ダダを優先した行動をとるんだけどただのやさしさではなくて、社会に生きる一人の女性としてダダを尊重するところが新しい。ダダを絶対にこまらせたりしない、報連相のできるところがストレスフリーだった。
・世界観はポップで軽めなんだけど、すごく進んだ価値観のなかで二人の恋愛が展開するところが好きだった。
ダダは当初ワンジュンと付き合っていたがためにヨングからの愛情を受け取らなかった。しかし、ワンジュンと別れヨングを愛するようになってからはとても素直に彼の愛情を受け入れる。
「ロボットだから」とヨングを否定することは一度もなかった。
ここがポイントだと思う。
ダダはヨングを「人間じゃない」という。しかしそれは愛さない理由にはならない。
ヨングをヨングとして愛するダダが輝いていた...。ほんとうに救いだった。
・マ・ワンジュンはクソ
一方で一度別れた俳優の彼氏、マ・ワンジュンはヨングと対照的な男性である。
別れた後にダダの大切さに気付き、ヨングをいじめたり権力を使ってどうにかよりを戻そうとする。マジでクソ。ダダとヨングの思いが通じた後に、記者を大勢仕事場に呼び「ダダと七年付き合っていた。別れたけど今も好きだ」という謎の会見を開いたときにはあまりのしつこさに「ダダはもうヨングと付き合ってるって言ってるでしょうが!!!」と「北の国から」の五郎になった。
あの記者会見マジでなんだったん...。あんなんされたら本気で嫌いになるわ。あとマ・ワンジュン簡単に家に入ってきすぎ。
やらかした
・これは完全に完全に自分が悪い。WOWOWのアプリの配信で見てたんだけど・・・・・・公開期間を間違えて最終回・・・・・・・・見ないまま・・・・・・配信終了した・・・・・・・・・・・・・・・・。
マジで猛省しているので、どこかで配信が始まったらちゃんとお金を払って見ます。鬱展開の予感しかないけど幸せになってくれ頼む。
信念と物事の達成/이태원 클라쓰(梨泰院クラス)感想
あらすじ
大都市ソウルの中でもひと際ホットな街で、小さな飲み屋を開店させた前科者の青年とその仲間たち。成功をつかむため、大物相手に無謀ともいえる戦いを仕掛ける。
出演:パク・ソジュン、キム・ダミ
原作、脚本:キム・ソンユン、チョ・ガンジン
評価
ストーリー ★3
映像 ★5
土下座★5
感想
・Netflixのアカウントを借りている友人のお勧めだったので見ました。あと、韓国でめちゃくちゃ流行っているようでいろんなアイドルが真似していたので興味を持った。(軽率)
・もともとはウェブ漫画のようで、日本語訳されたタイトルは「六本木クラス」だったので、梨泰院という土地のイメージがなんとなくついた。要するに昔でいうヒルズ族的な特権意識のある地名なんだね。今だとちょっと古いけど...。あんまりお酒が好きではないので、飲み屋街的な要素には惹かれないけどアーティスティックな街という印象も持ったので一度は行ってみたい。(とはいえ当分は旅行に行けなさそうでものすごく落胆している。GWは韓国旅行の予定だった。)
ウェブ漫画からの実写だと「キム秘書はいったいなぜ?」(本作と同じくパク・ソジュン主演)とか少し前だと「チーズインザトラップ」とかがあったな。どちらも漫画から知った。
ピッコマで漫画を読んでるんだけど、韓国の翻訳ものも結構あって、どれも絵がとてもうまいしおもしろい。そんなに詳しくないんだけど恋愛ものが多くて、日本でいうジャンプ的な少年向けのものは少ない印象。
・話の骨子は復讐なんだけど、主人公セロイがとても健全で明快に進んでいく。敵であるチャン会長との腹の探り合いはホモソーシャル間の一種の密接なコミュニケーションである。バクマン。における主人公とライバルの心理描写を思い出した。(作品批評に他作品持ち込むのは野暮だとは思うけど・・・)そこの掛け合いが受けたのかなあと思った。
・「今この時代でヒットさせよう」という強い意志を感じた。しかし、社会派というには少し物足りない。尺の問題かなとは思う。この特殊な時期だからこそ流行ったというのは絶対に否めない。
・漫画原作だけあってキャラクターの一貫性が良い。
成功とは情熱だけでは達成できないし、分析だけでも然り。セロイという一流の情熱を持つ人間とイソという一流の分析家の出会いの物語だったんだな。(チャン会長との対決が主軸に感じる人もいると思う)
・チャン会長はすごくいいキャラクターだった。あの人の底知れなさへの不安が作品を通して下敷きになっていて、緊張感があった。家族を失った経験から長家を作ったというわりに、グンウォンをばっさり切り捨てたのはよくわからんかったが...。土下座おじさんとしていつも心をざわざわさせてくれた。
・ずっと長家辞めたかった。入社してないのに...。友達はパンダムの初期メンバー夢主になっていた。
・ヒョニがすごく好きなキャラクターだったけど、トランスジェンダー(特に韓国の)について造詣がないのでもうちょっと知ってから語りたい。演じたイ・ジュヨンが良かった。「恋のゴールドメダル」に出てたこと全然気づかなかった...。
・信念って不思議なもので、それがなくては物事が成し遂げられないのと同時にその信念こそが物事の達成を妨げることがあって我々はその葛藤から逃れられないんだな...、というのを実感した。それが生きることのおもしろさだし、難しさ。
・音楽がよかった。特にメインテーマは筋トレとかする時に聞くとエクスタシー感じると思う。
好きだったセリフ
「私が私であることに他人の理解は不要です」
総括
私は物語に没入するというより俯瞰見られているときに「おもしろい」と感じるらしい。(前者の場合、話の道筋が整理できないままのめりこんでることが多く「おもしろい」と思っていることすら客観視できてないことが多い。でもずっぷりハマっている状態は前者のほうが多い)そういう意味では本作はすっきりと整理されていて、気持ちがいい作品だった。
すっと理解できる作品とそうでない作品って誰しもあると思うんだけど、理解できる=おもしろい作品ではないのが面白いなって思う。(あと見てるときの環境とか体調にもよると思ってる)
「巣ごもり期間」と言われるこの特殊な状況(そしてもしかしたらこのさきずっと付き合っていかなくてはいけないかもしれない時間)でネット上での流行りというものが従来とは全く変わってくるのだろうなと思った。
中盤が特に面白かったです。
韓ドラにおける新たなヒーロー像と推しの死/사랑의 불시착(愛の不時着)感想
あらすじ
パラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢ユン・セリ。そこで北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョクと出会い、身分を隠して暮らすことになるが...。
出演:ヒョンビン、ソン・イェジン、ソ・ジヘ、キム・ジョンヒョン
原作、脚本:イ・ジョンヒョ、パク・ジウン
評価
ストーリー ★3.5(前半は4)
映像 ★5
衣装 ★5
ロマンス ★5
ク・スンジュン ★10
感想
・見ようと思った経緯は忘れた...。普段韓ドラを見るときに評判をあんま見ないので見始めてからすごく流行ってるのを知った。英題の「Crash Landing on You」がなんだかとても好きだ。
・「北朝鮮に不時着」というストーリーが新しく、また「軍人」が大好きな某(それがし)が好きじゃないわけがない。北朝鮮文化が新鮮ですごく楽しく見られた。
・特にセリが北朝鮮にいた前半がすごく好きだった。不便しているだろうセリを自分なりに気づかってシャンプーや化粧水を買ってきてくれるリ・ジョンヒョク。セリのために叔父さんの車をかっ飛ばすリ・ジョンヒョク。セリを迎えにいくすがらアロマキャンドルを灯すリ・ジョンヒョク...。ヒョンビンの有効活用。あたい、無表情の男が動揺する姿が3度の飯より好き。リ・ジョンヒョク、好きな男だしいつか自分だけのリ・ジョンヒョクに出会いたい(??)前半はもう一度見返したいなと思う。
・決してライトではないけど、展開が重くなるたびにリ・ジョンヒョクの部下の隊員たちとか北朝鮮のおばさまたちが出てきて相殺してくる。愛おしい。
あとセリの母親が好きだった。子供を愛せない母親が性癖なもので...。使い方がちょっと消化不良だったけど、セリの理解者となれてよかった。
・北朝鮮にBTSのジョングクペンがいたのが一番面白かった。爆笑した。ライブ行けるといいね。オタクは国境を越える。
「SN」「JYB」「YJ」とかいうどっかで聞いたことのあるような事務所にスカウトされていたグァンボム演じるリ・シンヤングはこれから爆売れすると思います。あたしの占いは当たるんだ。
・大好きなIUちゃんが挿入歌を担当していて嬉しかった。
すごくいい曲。
先日NCTのドヨンがカバーしたのだけど、これを応援しているアイドルがこの曲を自ら選んでファンに向けて歌うのはとてもしんどいものがあるので該当者を心配した。
「あなたに差し上げるものがないので私の心を差し上げます」から始まるんだよ!?このご時世にね...。
アイドルを応援するということについて考えさせられる。(そうかな)
・映像がすごく好きだった。
トッケビ以降あたりから映像の撮り方が変わってきてるなという印象があったんだけど、本作はそれが特に顕著だった。必要以上に修正をしない、素材を生かすっていうイメージがある。映像がちょっと暗めなんだよね。見やすくてよいです。ロマンティックな絵が多くて胸がいっぱいになった。キャンドルのシーンが好き。
・衣装がめちゃくちゃいい。セリとダン、それぞれのヒロインの役者の骨格にあった一番似合う服が用意されている。男性陣もよかったよね。まあ、リ・ジョンヒョクの軍服が至高なんですが...。セリの衣装を見てて「星から来たあなた」のソンイを思い出した。あれも衣装がよかった。セリが平壌でパスポート用の写真を撮りに行くときのコートがめちゃくちゃかわいかったけどMIUMIUだった。ふざけるのも大概にしろ。
推しが死ぬ
ク・スンジュンのこと最初、横から見たら見たらブスだけど正面から見たらかわいいじゃんとか言ってた。当初2番手だとも思ってなかったけど、いつだったか特別な人になってたよね。ダンが泥酔してるところで、「悪態をつくな、俺のタイプだ。ときめくからーー...もう飲むな」って言ってたよね。あの時にはもうスンジュンのこと推してたのかもしれない。心を入れ替えて真面目に生きて、いつかダンを迎えに行くって言ってたよね。絶対幸せになってねって思ったよ。そんでさ、
そんで....................
死んだじゃん.................................
マジで意味がわかってない。見終わって一週間くらいたつけどいまだに心の整理ついてない。
死ぬキャラじゃねえだろ。死ぬ役じゃねえんだよ..........。
スンジュンの父の会社は過去にセリの父親によって倒産に追い込まれ、復讐のためにセリやセリのバカ兄弟に近づく。結果、セリの兄に詐欺を行い北朝鮮に身を隠す。そこでやっと自分を案じてくれる人に出会ったのにさ
死んだじゃん......................................................
愛するダンを守って(このシーンはガチでかっこいい。最高だった。輝いてたよ推し)彼女が泣いてくれる姿を見ながら亡くなる。直前に孤児が歌う歌の内容とリンクして、ものごっつ悲しい。でも死に際の笑顔がさ、幸せそうで...。幸せだったね。そうだね。
韓ドラはいつも財閥がクソだということを教えてくれる
◆韓ドラで学ぶ韓国語◆
아이 씨(アイシ) 意味:クソッ
たぶんめっちゃ汚い罵り言葉だから韓国で使わずに日本で嫌いな上司に使おう!
わたしはなかなか推しが死なない女なので耐性がなく、スンジュンが死んでショックで混乱した。その夜、ダンがロシアの駅前でボルシチを売るスンジュンに再会する夢を見た。これが正史です。
好きだったセリフ
「アフリカにも南極にも行けるときに、よりにもよってあなたはここにいるのね」
「愛とは何か考えてみた。私があなたに会いたいと願っているようにあなたにも願ってほしいと思ったなら、それが愛だろうか。あるいは私に会いたいなんて気持ちがわかないほど幸せでいてほしいと願ったなら、それが愛だろうか」
総括
リ・ジョンヒョクがポスト#MeToo時代のヒーロー像だと言われる記事があり*1、ここ最近見たドラマを振り返って考えたけれど確実にその波はあるなと思った。パッと思いつくので「ホテルデルーナ」のク・チャンソン、「絶対彼氏。」のヨング(奇しくも両方ヨ・ジングが演じている)など。未婚率が急上昇する韓国で、求められるヒーロー像、男性像の変化が起きているのかもしれない。
国を跨いだ2組のカップルの対比がよかったな。新しい試みに挑戦しつつしっかり韓ドラ構文を押さえてて見応えがあった。ダンがたくましく生きていけることを願っている。
OSTがすごく良いので勉強する時に聴いてるんだけど推し死んだな...って気持ちに支配されるからもうやめようと思う。
ク・スンジュンが死ぬ以外はとても好きでした。
僕はついていけるだろうか 推しのいない世界のスピードに
合わせて読みたい
*1:ク・スンジュンもここに当てはまるので言及してほしかった!!本当に残念